昨今の生活には欠かせない、電子機器。
愛用のものや、海外では購入できない商品を海外に発送したいと考える人は少なくありません。
この記事では電子機器の海外発送について、チェックすべきポイントや梱包のヒントをまとめています。
目次
電子機器を海外配送する際のチェックポイント
電子機器を海外に発送する際は、以下に挙げるポイントを事前にチェックしておきましょう。
確認せずに梱包してしまうと、配送会社で荷物を受け付けてもらえないことがありますよ!
誤魔化して送ったとしても、思わぬトラブルが発生する可能性大です。
電池やバッテリーが入っているか
アルカリ電池やマンガン電池などは航空危険物に該当しないので、電子機器に使われていてもほぼ問題なく送れます。
問題なのはパソコンや携帯ゲーム機など多くの電子機器に利用されている、リチウム電池です。
リチウム電池はバッテリーや電池単体だと航空危険物に該当するので、発送できません。
機器に内蔵されている場合は、容量や個数など基準をクリアすれば発送できる場合があります。
ただし送り先の国や配送方法によっては送れない場合もあるので、製品情報と配送条件をしっかりチェックしておきましょう。
特別な許可が必要でないか
健康器具や医療機器などの電子機器は、海外発送に事前承認や特別な許可が必要となる場合があります。
特定の資格保持者や法人でないと、送れない可能性も。
商品が規制の対象となる医療機器に該当していないか、事前に確認するようにしてください。
送り先の禁制品に該当していなくても、配送会社が独自に発送規制や書類の添付などの条件を定めていることがあります。
許可申請や書類作成には時間がかかることがあるので、その期間や手間も考慮しておきましょう!
安全な輸送できるか
電子機器って、衝撃や湿度などによって壊れやすいですよね。
せっかく高額な海外発送料金を払って送ったのに、商品が壊れていたら元も子もありません。
壊れないように、厳重な梱包になっているか確認しましょう。
電子機器を安全に発送できる輸送会社か、しっかりチェックしておくことも大切です。
万が一壊れてしまった時のために、保険や補償金額の確認も忘れないでくださいね。
故障していないか
商品が最初から故障していないかどうか、しっかり確認しておきましょう。
中古の電子機器を発送する場合などは特に、注意が必要です。
故障した電子機器は事故発生の原因になるため、発送を受け付けてもらえません。
同じ理由でリコール品も海外発送できません。
送りたい電子機器がリコール対象になっていないか、しっかり確認しておきましょう。
リチウム電池が入っている電子機器の配送方法
電子機器にリチウムイオン電池が入っている場合は、電池の個数と容量を確認しておきましょう。
リチウムイオン電池の場合は、単電池20wh以下4個まで・組電池100wh以下2個まで。
リチウム金属電池の場合は、単電池1g以下4個まで・組電池2g以下2個までが多くの配送会社で非危険物として発送可能です。
それ以上の場合は、発送可能か個別で配送会社に問い合わせてみてください。
加えて発送先の国や配送会社がリチウム電池発送禁止になっていないか、確認しておく必要もあります。
配送可能な場合は、リチウム電池が破損・リコール品になっていないかを再度確認します。
最後に電子機器に安全にセットした状態で、梱包します。
発送に製品安全データシートが必要な配送会社の場合は、書類の準備が必要です。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
>【パソコン・ゲーム機も対象】リチウム電池製品の海外発送ってできるの?
リチウム電池が入っていない電子機器の配送方法
リチウム電池が入っていない電子機器の場合は、配送会社の禁止品や国の禁制品に該当しないかを確認しましょう。
該当していなければ、特に問題なく発送できます。
ボタン電池やアルカリ電池などがある場合は、事故を避けるため液漏れしていないかなど確認を忘れずに。
不備がなければ製品が壊れないよう、しっかり梱包しておきましょう。
電池を抜き取っている電子機器ならインボイスに品目名を記載する際、「(No battery)」と追記しておくと安心です。
リチウム電池有りと疑われ、トラブルになるのを避けることができますよ。
こちらも製品安全データシートが必要な配送会社の場合は、書類の準備が必要ですので忘れずに。
精密機器の配送方法
精密機器を発送する場合は特に、梱包に気をつけてください。
海外では日本よりも、荷物の扱いが雑です。破損を防ぐため、必ず2重梱包しましょう!
構造が2重になっている丈夫な段ボール外箱として使い、中は精密機器が入っている箱の周りに隙間なく緩衝材を詰めるのです。
複数の機器や周辺機器を一緒に発送する場合は、機器同士が接触しないよう個別に梱包して間に緩衝材を詰めます。
運送会社ごとの精密機器専用ケースや、トランジットケースにつめて発送する方法もおすすめです。
発送した電子機器が壊れていたら
海外発送した電子機器が届いたら、まず箱を開けずにその場で箱に破損がないか確認してください。
受け取りサインをしてしまった後だと、壊れていても補償の対象外になってしまう可能性があります。
配達員と一緒に外箱の破損を確認し、写真を撮影しておきましょう。
その後箱を開け、商品に破損や不具合があれば配送会社に調査を依頼します。
調査後損害が認められれば、保険や運送会社の補償範囲内で賠償請求をすることになります。
箱を開けてしまっていた場合も、諦めずに配送会社へ問い合わせましょう。
調査に応じてもらえるかもしれませんし、全額でなくても補償が受けられる可能性はあります。
まとめ
電子機器を発送する際、重要なポイントをまとめました。
電子機器は高価なものが多いですし、トラブルや故障も起こりやすいデリケートな商品です。
無事に海外へ送れるよう、事前準備を怠らないようにしてくださいね!