
「アルコールって海外に発送できるの?」と、疑問に感じたことはありませんか?
実はお酒の海外発送については、輸送機関や国ごとに違うルールがあるのです。
この記事では、輸送機関別・国別にお酒が発送できるかどうか説明します。日本からアルコールを海外に送りたいと思ったら確認してみましょう。
目次
アルコールは海外に発送できる?
結論から言うと、EMS・国際郵便ではアルコール飲料の発送は原則不可です。
ただし、国際宅急便(ヤマト、佐川)、DHL、FedExなどの民間業者では、一部の条件を満たせば発送できるケースがあります。
その説明をしていきましょう。
どの輸送機関を選べばいいの?

お酒の発送ルールは輸送機関によって異なり、送ることができる度数などに指定があります。
そもそも「アルコール類NG」となっている輸送機関もあるので、注意が必要です!
お酒の取り扱いについて、代表的な輸送機関ごとに解説していきます。
郵便局
郵便局の航空便や船便を利用し、お酒を発送することは可能です!
ただし、以下の2つの条件があります。
・アルコールの含有量が24%以下
・国ごとの禁制品に該当していない
どこの国ならOKかについては、後ほどご紹介する表をご覧ください。
国際発送できる荷物の重量は国により異なりますが、概ね20~30kgとなっています。
FeDex
FeDexの航空便には、酒類発送について細かい条件があります。
その条件を確認するには、カスタマーサービスへの事前問い合わせが必要です。
問い合わせた上で条件を確認し、発送可能な国でかつ条件をクリアした商品でなければ送ることができません。
発送できる荷物の重量は、1箱あたり68kgまでです。それ以上は事前承認が必要となります。
DHL
DHLでも、お酒の海外発送が可能です。
条件は、以下の2つです。
・アルコールの含有量が70%以下
・国ごとの禁制品に該当していない
アルコールの含有量が70%以下であれば、ウィスキーや日本酒なども発送できます。
プランによっては酒類配送不可のものもあるので、確認を忘れないようにしましょう。
発送できる荷物の重量は、1箱あたり70kgまでです。プランによりますが、最大1,000kgまで配送可能です。
ヤマト運輸
ヤマト運輸では独自の規定により、原則お酒の海外発送はできません。
ただし一部地域に限り、ヤマト運輸と「特別荷主登録」を締結していれば発送できます。
「特別荷主登録」については、国際宅急便サービスセンターに要問い合わせしてください。
どこの国なら送れるの?
国や地域によっては、お酒の輸入を禁止している場合があります。
比較的スムーズな国(例):
台湾・香港・シンガポール:1〜2本程度なら通関スムーズ
フランス・ドイツ:ワイン文化があるため比較的受け入れあり
厳しい国(例):
アメリカ:酒類の輸入に連邦・州レベルのライセンスが必要
イスラム圏(サウジ・UAEなど):アルコール自体が禁制品
郵便局とDHLの発送可否を国別で一覧表にまとめたので、以下を参考にしてください。
| 国名 | 郵便局 | DHL |
| 韓国 | △1ℓ(1本)まで | ◯ |
| 台湾 | △5ℓまで | △5ℓまで |
| 中国 | △1本まで | △1本まで |
| フィリピン | × | × |
| 香港 | ◯ | ◯ |
| マカオ | ◯ | ◯ |
| モンゴル | ◯ | ◯ |
| グアム | × | × |
| サイパン | × | × |
| インド | × | × |
| カンボジア | × | × |
| シンガポール | ◯ | ◯ |
| スリランカ | ◯ | ◯ |
| タイ | ◯ | ◯ |
| ネパール | ◯ | ◯ |
| パキスタン | ◯ | ◯ |
| バングラデシュ | ◯ | ◯ |
| ブータン | ◯ | ◯ |
| ブルネイ | × | × |
| ベトナム | ◯ | × |
| マレーシア | △1本まで | △1本まで |
| モルディブ | ◯ | ◯ |
| ラオス | ◯ | ◯ |
| オーストラリア | ◯ | ◯ |
| ニューカレドニア | ◯ | ◯ |
| ニュージーランド | ◯ | ◯ |
| フィジー | ◯ | ◯ |
| アメリカ合衆国 | × | × |
| エルサルバドル | ◯ | ◯ |
| カナダ | × | × |
| コスタリカ | ◯ | ◯ |
| バルバドス | ◯ | ◯ |
| プエルト・リコ | × | × |
| メキシコ | ◯ | ◯ |
| アラブ首長国連邦 | ◯ | ◯ |
| イスラエル | ◯ | ◯ |
| カタール | ◯ | ◯ |
| サウジアラビア | × | × |
| トルコ | ◯ | ◯ |
| アイスランド | ◯ | ◯ |
| アイルランド | ◯ | ◯ |
| アゼルバイジャン | ◯ | ◯ |
| イタリア | × | × |
| ウクライナ | ◯ | ◯ |
| イギリス | △1ℓまで | ◯ |
| エストニア | ◯ | ◯ |
| オーストリア | × | ◯ |
| オランダ | ◯ | ◯ |
| ギリシャ | ◯ | ◯ |
| クロアチア | ◯ | ◯ |
| スイス | ◯ | ◯ |
| スウェーデン | × | △条件つき法人 |
| スペイン | ◯ | ◯ |
| スロバキア | ◯ | ◯ |
| スロベニア | ◯ | ◯ |
| チェコ | ◯ | ◯ |
| デンマーク | ◯ | ◯ |
| ドイツ | ◯ | × |
| ノルウェー | ◯ | ◯ |
| ハンガリー | ◯ | ◯ |
| フィンランド | × | ◯ |
| フランス | × | × |
| ブルガリア | ◯ | ◯ |
| ベラルーシ | × | × |
| ベルギー | ◯ | × |
| ポーランド | ◯ | ◯ |
| ポルトガル | ◯ | ◯ |
| マケドニア | ◯ | ◯ |
| モナコ | ◯ | ◯ |
| ルーマニア | ◯ | ◯ |
| ルクセンブルク | ◯ | ◯ |
| ラトビア | ◯ | ◯ |
| リヒテンシュタイン | ◯ | ◯ |
| リトアニア | ◯ | ◯ |
| ロシア | ◯ | ◯ |
| アルゼンチン | ◯ | ◯ |
| チリ | ◯ | ◯ |
| ブラジル | × | × |
| ペルー | ◯ | ◯ |
| エジプト | ◯ | ◯ |
| チュニジア | ◯ | ◯ |
| 南アフリカ共和国 | ◯ | ◯ |
| モロッコ | ◯ | ◯ |
※2025.07.02現在、日本郵便等HP参照
アルコールやお酒を海外配送する際に注意するポイント
アルコールの度数を確認
アルコールを発送する上で注意しなくてはいけないのが、アルコール度数です。
航空便で発送できるアルコールは、度数が24%以下と定められています。
下記が各アルコールの平均的な度数です。
・ウイスキー:40%
・ワイン:12-14%
・日本酒:15-16%
・焼酎:25%
・ビール:5-6%
24%を超えてしまうと、大気中で内容物が沸騰し、引火する恐れがあります。
そのため、どの国でも同様に24%を超える度数のアルコールは発送ができません。
アルコール商品の梱包
お酒を配送する際、梱包には特に気をつけましょう。
海外では日本より荷物が雑に扱われることが多く、簡易包装では容器が破損してしまう可能性があります。
液漏れ防止のための密封処理(ボトル+ビニール袋+緩衝材)は必須です。
破損防止にエアパックや発泡スチロールを使用しましょう。
外箱に「Fragile(割れ物)」「This Side Up(天地無用)」の表示も忘れずにしてください。
アルコール発送の関税とインボイス記載例
国によって酒税・関税が課税されることがあり、受取人負担になります。
インボイスの記載例は以下です。
Item: Japanese Sake
Volume: 720ml
Alcohol Content: 15%
Purpose: Gift / Personal Use
Declared Value: ¥2,000
ただし、各輸送機関できちんと確認してから送りましょう。
インボイスの記載を間違えると発送ができなくなってしまいます。
発送するアルコールの量
国によって酒の個人輸出に数量規制がかけられていることや、大量に送ると個人用でも高い関税がかけられることがあります。
酒は重いので規定重量をオーバーしたり、送料が想定より高くなることもしばしば。一気にたくさん送らず小分けにするなど、工夫しましょう。
終わりに
輸送機関別・国別にお酒が発送できるかを説明しました。
一般的に、アルコールの発送は少し面倒でもあります。
希望の国に希望のお酒は送れるかどうかの確認、度数、重さ、インボイスの記載…など、どれも間違えたら発送できなくなる項目ばかりです。
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